2009年12月22日火曜日

男の長風呂

 昔私は日本人のニューヨーカーと言われたが、五十六歳の現在ではスーパー銭湯好きのニューヨクカ(入浴家)と言われている。
 昨日は昭和三十年代の面影を残す、広島県広島市安芸区矢野西5丁目にある、
「日の出湯」
 で地元の人と、よもやま話に花が咲いた。
「日本の将来はどうなるのだろう」
 私がこう言うと、
「ちょうど飛行機が墜落しそうな時に、素人の機長が操縦しとるようなもんじゃのう」
 と広島弁でこの言葉が帰ってきた。
「日本号は墜落しますかね」
 この私の言葉に、
「そうなってもろうちゃあ、困るでよ」
 とこの銭湯の常連さんは口をそろえて言うのだった。この会話は今の日本の状態をよく表していると思う。

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